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Introduce
共鳴の起点
RESONANCE POINT
始 まりは、一人の表現者への純粋な共鳴だった。山口真人氏は、90年代東京の音楽、ファッション、デザインの洗礼を受け、その感性を現代アートへと昇華させてきたアーティストである。彼が提唱する「トランスリアリティ(現実の向こう側の現実)」というテーマ、そしてSELFY(自撮り)をする女性を描くことで「現実とは何か」を問い続けるその姿勢に、私たちは深く共鳴した。そこに、私たちが守り続ける90s HIPHOPの美学が重なり、新たな作品への接続が始まった。驚くべきは、対面によって明かされた数々のシンクロニシティである。共通の生活圏、そして「壁一枚」を隔てたかのように近い距離感で、同じ時代の空気感を吸い続けていたという事実。この運命的な巡り合わせこそが、商業的な枠組みを超えた本作を誕生させるための、最後のピースとなった。
